→つづき
散々3.11まで引っ張っておいてオチが弱くてすみません。これぞノンフィクション。
しかしこれだけでは終わらない。
後日談。
O子に聞くと「凛々華も泊めた事話したらケバ子泣いちゃったんだけど、どうしてくれんの」とクオ田に文句を言われたらしい。
別に2人きりで泊まった訳じゃないし、O子は良いのに私はダメなんかい!!!!
てか
ケバ子だってこっちが付き合ってる時に泊まってたやろがぁぁぁああああ٩(థ౪థ)۶
震災後、元バイト先はビルの一部が崩壊した為しばらく休業になったそうだ。
O子を含む3月で退職予定だった大学4年組の同級生達は急に終了を告げられ、感慨深い最終日を迎える事もなく不憫であった。
筆者が2月に卒業したのは正解だった。
震災から1ヶ月後、彼氏ができた。
彼は震災後の自粛の価値観の違いで長年付き合ってた彼女に振られたらしく、久々に再会した筆者に急にアプローチしてきた。
とんでもないポジティブ野郎で、告白された後「んー…」と悩んだら何故か「やったーー!」と言われ、OKした訳ではないとはとても言えなかった。
彼の事は昔好きだったけど、付き合ってみるとあまりに自己中で気持ちが悪くて好きになれなかった。
だけど、不思議と新たに彼ができるとクオ田の事はだいぶ考えなくなった。
女は上書き保存というのはどうやら本当らしい。
それでもクオ田とケバ子が続いている事は納得がいかなかった。
夏祭りで2人を見たと情報が入ってはモヤモヤ。
筆者とは短く終わったのに、ケバ子とは長く続いているという事実が受け止められなかった。
しばらくして2人ともバイトを辞め、都内の良い場所に引っ越したという噂を聞いた。
まだ同棲を解消していないのか…。
ケバ子のmixiのプロフィール画像がクオ田の実家の犬の写真に変わった。
実家にも行く仲になったのか…?このまま結婚する気なのか…?
少ない情報から色々と考えを巡らせてしまった。
久しぶりにスパイとして情報提供してくれる元バイト先の冴えない系男子から連絡がきた。
「この前クオ田と電車で会ったよ!なんか結婚するんだって言って知らない女性連れてた!」
知らない女性…??
「ケバ子じゃないの?」
「うん、ケバ子ではない違う女性だったよ」
ついに別れたのか…???\(^o^)/
しかしケバ子のプロフィール画像はクオ田の実家の犬のまま。
どういう事なのだろうか…。
11月。気付けばあの激動の日々から1年の月日が経った。
歌子とは相変わらず仲良くしていたが、ケバ子に気を遣ってかセクションの女子会に筆者は呼ばれなくなっていた。
筆者が参加していた時は不参加続きだったケバ子は今では毎回参加しているらしい。
その女子会メンバーで参加率の低い1人とゴハンに行った。
彼女もクオ田に筆者とケバ子が二股されてた事情は知っている。
「その後クオ田くんとはどうなのー??笑」と面白がって聞かれ、
「私は会ってないけど、知り合いが最近バッタリ会ったらしくて、結婚するんだって」
「え、ケバ子と??」
「ううん、違う子と」
「え、ケバ子なんじゃないの??」
「違うよ。婚約者と一緒に居たらしくて、バッタリ会った知り合いも元バイト先の人だからケバ子の事知ってるし笑」
「……」
何も知らないフリして聞いてきたが、ケバ子が今も付き合ってる事を確信している。
そしてクオ田と面識は無いのに呼び方がケバ子と同じだ。
この子は筆者の味方のフリをして、ケバ子側のスパイなのかもしれない。
その翌日、筆者は呼ばれていない例のセクションの女子会があると聞いていた。
その後、ケバ子のプロフィール画像は変わっていた。
全て憶測だが、筆者の話をスパイの子から聞いて別の婚約者の存在を初めて知ったのだろう。
しかも、これは後に知った情報だが
クオ田、デキ婚らしい\(^o^)/
ケバ子と同棲したまま他の子と浮気して子供ができて婚約したけどそれでも隠したままだったのか。
筆者の時もこちらから問い詰めない限り、別れも言われず放置だったが、相変わずクズすぎる。
だけど、嬉しくてたまらない。
ケバ子とは順調に続いているのに自分だけ裏切られて捨てられた事に自信喪失していたが、ケバ子だって同じように裏切られて捨てられた。
ほら見ろ!だから言ったじゃないか!!!
明日は我が身だと。
自分を特別だと思うなと。
早く別れりゃ良かったのに1年も同棲して。
しかもこの事実を筆者経由で知りたくは無かっただろう。
ザマアミロ。
そんな結末を見届けて1年も疼いていた心はひとまず成仏されたのであった。
ここで終わりでもいいんだが
後日談の更に後日談。
2年が経ち、不思子が偶然クオ田と出くわしたらしい。
話を聞くとクオ田は既に離婚していた。
理由はまたクオ田の浮気だ。
相手はまさかのリス子!!!!
リス子はクオ田の事を上手く利用してパパ活のようなスタンスらしいが、リス子の住むマンションの家賃10万をクオ田が払っていたらしい。
更に2人で南の島に海外旅行に行くチケットの郵便が家に届いて、妻にバレたとか\(^o^)/
裁判などはしてないらしく「有り得ない程慰謝料取られたわ〜笑」とおちゃらけてたらしい。
相変わらずクズで本当に心からすぐ別れて正解だったと思えたのだった。
ちなみに不思子とは適度な距離を保ちながら未だに仲良くしている。
あの時の怒りや悲しみや苦しみを恨みを忘れないようにね…。怖
最後まで読んでくれた方、長々と筆者の自己満回想記にお付き合いいただきありがとうございました。
人生で一番の悲劇の全貌を記憶が完全に褪せる前に綴りたいと思っていたので本人は満足ですが、
綺麗事無しの本心を晒した愛と憎しみのドロドロ昼ドラ劇場いかがだったでしょうか。笑
この経験の前と後とで人格が変わったと言われる事があるが、間違いない。
ピュアで騙されやすくて純粋に恋ができた自分はもう居ないが、よく考えて計算高くなり、俯瞰で見てリスク回避もできるようになり、精神的に強くなった。悪い事ばかりではなく、相手の気持ちを察する事も得意になった。
最後まで相手の文句を言わずに好きにさせたまま急に別れを切り出すのは一番酷であり、賢いなという事をクオ田から学び、次誰かと付き合う時は自分もそうしようと思った。
次の彼にはそうやって別れたが、文句を言わないと相手がどんどん調子に乗り、こっち側もなかなかしんどいんだなと知る事ができた。
残念な事にクオ田を超える彼氏はその後現れていません。
後味は最悪でも付き合ってる時は最高の扱いをしてくれて人生で一番楽しくて輝いてる時間だった。(初めてフィルターが掛かってるせいもかなりある)
そろそろ史上最高の彼氏を更新させたい…!!!
リアルタイムの状況報告をすると実はこの大作を執筆中に終戦いたしました😂
まだ先になりますがそのうちまた記事にしたいと思います。
次回からはひとまず昨年書き溜めた戦記に戻ります。
このシリーズのタイトルに使っている黒丸の数字記号、20までしか無いらしく、ギリギリセーフ\(^o^)/
10年前シリーズ、完。