→つづき
決戦の日。
辞めた人も含めてオープニングスタッフが大集結する飲み会が開催された。(不思子とケバ子は不在)
筆者がここに来た目的はただ一つ。
しかし初っ端からぶち撒けるのはあまりに身勝手でKYだ。
ある程度みんな酔っ払って場が暖まってから、姉子の協力も得てクオ田の爆弾話を投下した💣
前回「今更だ」と口軽女に言われたが、
今回は話の流れ的にもタイミングが良く、もうバイトを辞めているメンバーにとっては新鮮な話題なので食いついてくれて、姉子も上手く煽ってくれたおかげでクオ田の話で大盛り上がりした。
すると隣のテーブルに居た本日一番のターゲットであるノッポが「ねぇその話!ちょっと気になってたんだけど!!!」と自ら食いついてきた。
ノッポもだんだんとクオ田に不信感を抱き始めていたようだが、今まで洗脳されてた事もあり、まだ筆者の話を完全には信じられない様子。
そこでケバ子の時にも利用した最終兵器、クオ田とのツーショットプリクラを見せると「わ、マジかよ…」とドン引きしていた。
そのドン引き具合からよほどクオ田が筆者を悪く言っていた事が伺える。
「ゴメン、今までゴメンマジで!」と謝ってくれたが「ちゃんと付き合おうという言葉はあったの?」といつかの不思子と同じ質問をしてきた。
告白はちゃんと直接言われたが、メールでも「付き合って」だとか「俺彼氏だからね♪」という気持ちが悪い程のメロメロメールを送られていたので全て見せてやった。
真剣に見入りながら「え、気持ち悪いな…てかドン引きなんだけど…」と青ざめていくノッポ。
ついに洗脳度の高かったノッポにもクオ田を軽蔑させられて達成感…!!!!!!!!!
あれよあれよとプリクラが全員に回り、いつのまにか会場全体がクオ田の悪口で盛り上がっていた\(^o^)/
あの口軽女も酔いに任せて一緒になって悪口を言っている。
やった!!ついにやってやった!!!!
こんな光景を見る為に今まで頑張ってきたのだ。
同時に筆者が惨めだという事を辞めているメンバーにも知らせる事になり正直辛いが、クオ田の印象を下げる為には何でもする精神だった。
クオ田の腰巾着のメガネだけは悪口に乗ってこなかったが、プリクラを食い入るように見て驚いた顔をしていた。まさか本当に筆者の言う事が合ってるとは思っていなかったのだろう。
翌日のバイトから急にノッポが優しくなった。
気付けば周りは筆者の味方だらけになった。
夜の時間からクオ田がいつものように調子に乗っておちゃらけて出勤してくると、お願いした訳でもないのに全員がシーーーーーンとなり、微妙な空気を作る事に成功\(^o^)/
これ!これがやりたかったの!!!!!!
もう、満足だ。
これで思い残す事なく辞められる。
2月になり、最終出勤日が迫る中、悔いが残らぬよう心がけた。
やっとの思いでバイト先のメンバー全員にクオ田の悪事を暴露しても、次から次へと新人が入ってきてはクオ田の手下となっていってキリがない。
こちらも負けじと辞めるその日まで新人達にも積極的にコミュニケーションを取っていった。
ついにケバ子と不思子と筆者という曰くのメンバーでの会合が実現。
まさかこの3人で集まれる日が来ようとは。
クオ田からしたら何を言われるか恐ろしくてたまらないのではなかろうか。
それぞれどういう心境なのか探り合いだが、クオ田がクソ男という共通認識がある上での会話。
史上最悪なメンバーだからこそ楽しくて仕方なかった。時間が足りなすぎる。この日は興奮して眠れなかった。我ながら狂っていたんだと思う。
敵だった不思子とも「ケバ子別れる気あるのかどうなんだろね?笑」と話せる仲になり、心強い。
本当はまだ許せていないけど不思子と仲良くする事でクオ田に対して勝利を実感でき、味方にした方がメリットもあるので2人で遊ぶ事もしばしばあった。
バイトを辞めたらクオ田とは二度と関わる事は無くなる。
そう思うと最後に、どんな気持ちで何故こんな事をしたのか聞いてみたくなった。
休憩室で2人きりになった時、率直に聞いてみた。
「ねぇ、何で私が勝手に付き合ってると思い込んでるってみんなに言い振らしたの?」
真実が解って対立して以来ずっと話をするのを避けてきたので、数ヶ月ぶりに急に話しかけてきた筆者に不意を突かれて驚いている。
「は⁉︎何だよ今更?お前が付き合ってんのみんなに言うなって言ったんじゃねーか」
「言ったけど私が勝手に付き合ってると思い込んでると言う必要はないでしょ?」
「だってもう付き合ってる噂になってたからさ…」
「そんな酷い嘘つれるくらいなら本当の事言ってくれた方が良かったよ」
「それはさ…ジャイアン(オープニングスタッフの地位の高い男)達が凛々華はナイよなぁって話してたから、とても付き合ってるとは言えなかったんだよ笑」
多分これも嘘だし、どこまでも傷つける事しか言わない。本当に最低だ。
今だったらお前のが無ぇわ!!!!!!!!!って大声で言って、持ってるフォークでブッ刺してたと思う←
しかしまだ気が弱かったその頃は
「ケバ子だってジャイアン達にナイわって言われてんじゃん」とこちらもハッタリをかますと「…それは…もう付き合ってるって公表しちゃってたからさ」と言い訳が苦しい。
「…私は付き合ってる時すごく楽しかったよ」
自分でも思ってもない台詞が出た。
どんなに恨んでもこれが本音なのだろう。
「俺も楽しかったよ」
散々めたくそに言ってきて、そこはちゃんと認めるんかい!
「ケバ子から聞いたけど、私の事は遊びでケバ子の事は本気だって言ってるらしいじゃん?遊びだったの?」
「遊びじゃなかったよ」
そこは何度聞いても遊びではなかったと否定するクオ田にホッとしてしまった。
付き合ってた時間はちゃんと本物だったんだ。そんな事今更確認してどうしたいのか自分でも解らない。でもそれが一番重要だった。
収まらない怒りをぶつけても「ゴメン」「俺が悪かった」「どうして欲しいの?」と何を言っても薄っぺらく、過ぎた話で抗議しても本当に無力だと痛感した。別れる前に気付いて反撃したかった。
距離を置いていた時に振り回されて無駄にかかったタクシー代を請求したいところだが、交際期間に散々お金を掛けてもらっていたので何も言えない。
それでも精神的にボロボロになって多額の慰謝料が欲しいところだ。
しかし「慰謝料払え!」と言うと「俺達結婚してた訳じゃないでしょ?笑」と言われて終わりだ。
結局これ以上何もできないと諦めた。
普通に話せるキッカケを作ってしまったせいで、その後クオ田から「許す気になった?笑」とふざけてしつこく話しかけられるようになった。
軽い話にされる事に苛立ちを覚えるが、昔のように普通にふざけて笑って話せる事に嬉しさもあり、複雑だった。
最終日は幸いな事にクオ田が居なかったので、一切余計な事は考えずに遠慮せず楽しんで過ごした。
始業前から社員やバイト仲間と写真を撮りまくり、退勤後には送別会を開いてもらい、一次会、二次会、三次会と違うメンバーで思う存分主役を堪能し、華やかに長年のバイト生活の幕を閉じた。
後悔はない。出来るだけの事は全てやった。
もう忘れよう。
とはいかず、在籍しているスパイ達からクオ田情報を受け取り、辞めてからも一喜一憂する日々。
クオ田は相変わらず飲み会ばかり開き、楽しくやっているそうで気に食わない。
完全に筆者側の人間であるO子もクオ田からスノボに誘われたのだとか。どういう神経なのだろうか信じられない。
ケバ子からはしばらく返信が無く、会うきっかけが掴めなかったのだが、偶然バッタリ会ってそのままマックで話す事になった。
クオ田とまだ付き合ってるのか聞くと、
「家賃掛からないし、いっそ利用してやろーと思ってとりあえずは現状維持かな笑」とか言って別れる気はやはり無さそうだ。
「復讐はどーすんの?このままじゃ許せないよね?」なんて筆者の味方のような事を言ってくるが「この前クオ田とちゃんと話して、遊びじゃなかったって言われたからもういいかな笑」と話すとケバ子の顔は曇った。
この日からまた返信は来なくなり、これがケバ子と会う最後の日となった。
さて、ここまでが長い長い前提。
(前提に不要な関係無い話も入れ込んでしまったけど←)
ついてこられてる読者様居ますでしょうか…?笑
時は2011年の3月。
ついにあの日がやってきます。
→つづく