心理的にも就活は恋活と同じだと思う事ばかりだ。
あちらからガンガン好意をぶつけられると逃げたくなる。
入社したら直属の上司となる人と一次面接をし、かなり気に入られてその場で最終面接の日時を決めさせられたのだが、そこまで焦っているのかと感じ、価値が低く見えてしまった。
面接官は「やっとコミュニケーションをちゃんと取れる人に出会えた!!本当にコミュニケーションを取れる人が全然居なくて!!ハイレベルなもの求めている訳じゃなくて普通でいいのに!!!」と嘆いていたのだが、気持ちは痛い程解る。
まさにそれが婚活界の現状だ。
まさか就活界でもそのような事態になっていたとは。。
もう完全に私が入社するつもりで話を進めてくるが、勝手に付き合うていで話を進めてくる男と同じように思えてしまう。
このまま入社させられてしまう恐怖を感じ、最終面接は蹴ってしまった。
脈アリ脈ナシが読めないのも恋活と同じである。
全然こちらに興味なさそうであまり質問もされず、短時間で面接を終わらされたので絶対脈ナシかと思ったらまさかの合格。
逆にとても興味関心を持たれ、面接も盛り上がって1時間をオーバーし、お見送りされる時にエレベーターが閉まる直前まで隙間から質問をしてくるので絶対脈アリかと思ったらまさかの不合格。
本当に読めない/(^o^)\
終わりの見えない戦いはストレスでしかないが、何故か転職活動にハマっている自分が居た。
「転職活動をしている」という、ちゃんと動いている現状に安心していたのだと思う。
もっと良い条件のトコがあるかもと理想を追い求め、最終面接の案内がきたら蹴るという事を繰り返し、今思えばいつまでも活動している状態をキープしようとしていたのかもしれない。
よく「ずっと婚活をしている人は婚活している事で安心していて、深層心理では終わらせる気が無い」と言うが、まさにそのスタンスが強く根付いていて就活にまで影響していた。
もっと良い人が居るかもしれない。
もっと良い会社があるかもしれない。
なんて思ってたらキリがないのは解っている。
それでも後悔したくない!!!
そんな中、一次面接の翌日に異例の最終面接免除で内定が出た。
面接は正直盛り上がらず、手応えは無かった。
まだ書類選考中の他に受けている会社の方が興味深かった為、最終面接の案内がきたら蹴ろうと思っていたのだが、まさかのいきなり内定。
光栄だが、そんな簡単に私なんかを選ぶなんてその会社大した事ないのではないか…と価値が低く見えてしまう。しかし条件は悪くないし、こんなVIP待遇をいただいて蹴るのは勿体無いかもしれない。
とりあえず返答に1週間の猶予をもらった。
この間に他の会社から連絡がくるかもしれないのでそこでまた考えようと思った。
同時進行はタイミングによって運命が左右されてしまう。恋活と同じだ。
まさに内定が出た日、東京都への週末外出自粛要請が出た。都内にあるうちの会社は週明けから急遽在宅勤務が決定した。
在宅勤務なのに就活で外出する訳にはいかない。
そして他に受けていた会社も全て都内だった為、選考スケジュールが遅れてしまっていると連絡がきた。経済状況悪化で選考自体取り止めになった会社もある。
何も状況が変わらないまま1週間が経ち、今後コロナの影響で就活が上手くいく保証もなく、内定を受ける決心がついたのだった。ギリギリ滑り込みで内定が決まったのは運が良かった。
もしコロナパニックになっていなかったら、恋活と同じで拗らせ筆者は転職活動を永遠に続けていたかもしれない。
人生のあらゆる事すべてはタイミングだなと思い知ったのだった。