→つづき
別れる前の魔の4連休に参加した婚活パーティーで出会ったお洒落くん。
仕事は研究職で収入も悪くなくパーティー時はまさに狙い目だと思ったのだが、シフト制で夜勤もある事が後に判明した。
当日夜から職場に行くと言っていたのも夜勤の日だったらしい。
せっかく住んでいる所が近く、職業的にも良いなと思ったのだが休みが合わないのはネックだ。
パーティーの日から毎日連絡はしているが、デートの誘いは一向にないまま。
シフト制だと休みがいつなのか解らず、勤務時間も不規則なので仕事後にゴハンを誘う事もできず、もし付き合う事になっても待つ事しかできないのはなかなか大変かもしれない。
ただのシフト制ならまだしも夜勤も入ってくるとなると、結婚して一緒に住んだとしても仕事だと嘘をつかれたら不倫を怪しむ事もできないだろう。
日々のLINEはお互いの仲を深める為の質問や何かの話題で盛り上がる事はなく、ただ「おはよう」「お疲れ様」+短文の報告の繰り返し。
筆者のLINEスタイルとは違うが、LINEは男にとってただの連絡ツールで会話を楽しむものではないという事を散々学んだ為、ここはお洒落くんのスタイルに合わせる事に。
お洒落くん自身も女性は心配されたい生き物だという事を何かで学んだのだろうか。
「今日は美容院行くんだよね?気をつけてね🥺」
「台風近づいてきてるみたいだから気をつけてね🥺」
「最近コロナ感染者増えてきてるみたいだから気をつけてね🥺」
「毎日暑いね!体調気をつけてね🥺」
さすがにここまで気をつけて気をつけて言われると…
うるせええええぇぇぇぇええええぇぇぇえええ\(^o^)/
ってなるよね笑
とりあえず心配しときゃいいみたいな感じで、実際は心配してないだろうなと察してしまうしね。
このやり取りに段々と怠くなりながらも1日1回はなんとか連絡を続けて3週間近くが経ち、ついにあちらからの誘いで平日夜ご飯デートが決まった。(結局平日ならもっと早くに都合つけれなかったのか笑)
前回婚活パーティーで出会った時はダサいにも程があるOSSAN達の中に居たのですごく爽やかでお洒落に感じだが、久しぶりに対面してみると前回と同じコーディネートやないかーーーーーーーーい\(^o^)/
↓前回のお洒落くんと同じでエセお洒落野郎やないか!!!!!!笑(どっちも呼び名がお洒落くんで紛らわしいね。すみません)
そもそもOSSAN特有のジャストサイズではなく今時らしいゆとりのあるサイズ感の服というだけで、さほどお洒落って訳ではなかった事に気付く←
駅前で集合して目的地までは徒歩20分くらいの場所なのだが、なんと歩くスピードが遅すぎて蟻にも負ける勢い\(^o^)/
す、進まない…。これじゃ朝になっちまう。
仕方ないのでお洒落くんのテンポをガン無視で筆者が前を歩き、ついてきてもらうしかない。
相変わらず声は小さく、前回よりも吃っていて
基本聞き取れない/(^o^)\
これは目的地に着く前にナシ判定かもしれない。。
食事マナー等で気になる事はないし、手癖だとか見ていて不快になる事もない。
しかし、前回の違和感は気のせいではなく、
やはり筆者の話を死ぬ程つまらない顔で聞き、相槌もコメントも無し。
「ねぇ、聞いてる!?!?笑」
と聞くと
「聞いてるよ!!!笑」
とそこでやっと表情が動く。
このやり取りが数回続いた。
話を聞いていない訳ではなく、返事はしないが彼の中では完結しているようだ。
こういうコミュニケーションスタイルなのだろうが、なかなか厳しいものがある。
OSSAN臭さは無い代わりに同い年とは思えない幼さがあり、隠キャの大学生と話しているような気分だ。
食事後すぐにでも帰りたかったが「この辺散歩したい!」と言うので、数年住んでるのに何故か土地勘のないお洒落くんにバレぬよう早く帰れそうな散歩コースにして駅に向かった。
なんだか歩いてる時に距離を詰められている気がして、手を握られないように相手側にバッグをいちいち持ち替えて防御してる自分に気付く。笑
帰り際「歩いて帰るの?どの道通ってくの?」と家まで送ろうとしてきそうだったので、電車で帰るフリをして追い払おうと「私こっちの駅から行くけどあっちの駅から帰るよね!?」と聞くと「俺もそっちから行くよ!」と遠回りしてでもついてくる。
もしかして普通にこっちの駅を使いたいだけなのかもしれない。筆者の家はこの駅を通り抜けて徒歩で帰れる場所なので、改札に続くエスカレーターまで案内して彼が意気揚々と乗った瞬間に「じゃ」と離脱して帰宅。
まさかの展開にお洒落くん慌ててエスカレーターから降りて、バツが悪そうに自分の最寄り駅に1本で行けるもう一つの駅へと向かって行った😂😂😂
わざわざ乗り換えが増えて割高になる路線に1人で乗る意味無いもんな。笑
そんな辱めを勝手に受けたお洒落くんからはもちろんお礼LINEはこず、こっちももちろん送らず、3週間に渡る毎日のやり取りは何だったのかあっけなく終わったのだった\(^o^)/