→つづき
「また良かったらデートしましょう」と言ってくれたので「じゃあ次はプラン任せるね♪」と言うと苦い顔をされた。
次会うまでの間のLINEのやり取り中に「次のデートプランは考え中なので少々お待ちを😅」とやたら言ってくるので、真剣に時間をかけて考えてくれてるのだなぁと期待して待っていると、送られてきた店の候補は1つ。
そしてあとはノープラン/(^o^)\
いや、もしかしてサプライズ作戦なのかも…!?
ひとまず予約してくれたお店でランチ。
狭い店内で隣のテーブルとの距離がかなり近かった。
隣は小さい子供が2人居るファミリーで、上地の真横の席に1歳くらい?の下の子が座っていた。
その子がじっとこちらを見つめてくるのでニコッと手を振ってみた。
そんな筆者に気付いた上地はそれから負けじと全力でその子をあやし始めたΣ(OωO )
その姿が驚く程にものすごく気持ち悪かったのだ/(^o^)\
初回デートで赤ちゃんに愛想を振り撒く姿にキュンとしたのだが、今回はやりすぎだろというくらいの絡み方。
確かに赤ちゃん相手にコミュニケーションを取る時って思い切りバカになったりするものだけど、たまたま隣の席に居合わせた他所様のお子さんにするレベルではない。
しかし子供もまんざらではなく、笑ったりする訳ではないが明らかに喜んでいて上地をずっと見ている。
それに味を占めた上地は調子に乗ってヒートアップ。
触れるか触れないかギリギリのところで何度も子供の持ってる物を勢いよく指差したり、食べこぼしたものを拾ってあげたり、動きが激しくて親御さん達も心配そうに見ている。
コロナ禍で余計敏感になっている世の中なのに知らないおっちゃんがいきなり全力で赤ちゃんに絡んでくるなんて自分が親だったら恐怖すぎる。。
もし付き合ってたら注意するところだが、まだそこまでの仲でもないので何も言えず、心が冷めていくのを感じながらただただ20分もの間、上地の気持ち悪いパフォーマンスをボーッと見ていた。
「あ、放置しすぎた?」
「ううん、大丈夫」
それもあるけどもはやそういう問題ではない。
子どもをあやす姿でこんなにもドン引きして生理的に無理に感じてしまう事なんてあるのだろうか。
そんな自分にも少し幻滅してしまった。
今思えばこの気持ち悪い上地が本来のキャラクターであり、普段はそれなりに制御しているのと筆者が運命フィルターで見てた事により都合良く見えていたのだろう。
ランチを終えてこれからどうするのかなと様子を見ていると、やはり何も考えていない。
店の場所がまた筆者の住んでいるエリアだった為、結局またこちらがプランを考えて1日案内した。
ただ会話にストレスはなく楽しい。
これがやっぱり最重要!!!!
先程の悪夢はひとまず忘れる事にした。
上地も一緒に居て楽しそうなのだが、まだ一度も「可愛い」のような褒め言葉がないのでどう思われているのかが読めない。
この私が可愛いと言われない…だと?←
戦場では男性のアピール合戦なので褒められる事が当たり前だと麻痺している中、全く褒められないのは最初は新鮮だったが徐々に不満に思えてきた。
そんな時に上地から言われた言葉。
「有村架純に似てるよね」
(※似てません)
そ、それってイコール可愛いって事でよろしいでしょうか?\(^o^)/笑
上地の好みのタイプが有村架純な訳では無いけど一般常識としてキムタク=イケメンのようなもので有村架純=可愛い子という感覚は誰しも共通してるのではなかろうか…!?
ちなみに初対面の人に「芸能人の〇〇に似てるよね」ってよく言われるのだけど毎回バラバラで同じ芸能人はほぼ居ないのでドンピシャで似てる人は居ないのだと思います。笑
最近は「〇〇に似てるよね」ではなく「誰に似てるって言われる?」という訳の分からない質問をする人が多くて勘弁/(^o^)\
誰に似てるかは目の前に居る君が判断してくれ。笑
脈アリを感じつつも告白は無いまま日は暮れて、夜もノープラン。
こうなったらもう告白しやすいムードを自ら作り出すしかない…!!!
夜ご飯も誘って雰囲気の良いお店に入った。
上地は一切お酒を飲まないので今までは合わせて飲んでいなかったのだが、筆者に足りない隙を演出する為に初めてお酒を飲んでほろ酔いになってみた←
「ちょっと酔ったかも〜+゚。*(*´∀`*)*。゚笑」とあざと攻撃をしかけるも「え、大丈夫??水もらう?吐かないでね?汗」と酒に激弱な上地は引き気味。
全くムード作れず(´-ι_-`)
相変わらずおしぼりはグチャグチャだし、
手癖も悪い。
毎回対面の席だと無言になった時ジーッと見てきて、こちらも目を合わせると「ん?どうしたの?」と言ってくるくだりもいい加減にして欲しい。初回はたまたまかと思っていたがこれもデフォルトのようで、毎度発生してウンザリ。
良い感じに酔ってきて自然と視線が落ち気味になると目が合う事も無くなり、1人で気持ち良くフワフワしていた時、事件は起こった。
「怒ったら恐いの?」
「………」
突然すぎて言葉が頭に入ってこずボーッとしていると、ふとジッと見られている視線に気付き、改めて何て言われたかを思い出す。
「……………………ん?誰が?」
するとバツが悪そうに無言で顎を一瞬突き出して筆者に対してだと示してきた。
は????
何なのその失礼なサイン。名前くらい言えや。
しかも何の脈絡も無くいきなりする質問か???
そもそも本人に怒ったら恐いのかどうか聞くって愚問すぎる。
「…どうでしょうね」と苦笑すると「うわー否定しない!絶対恐いんだ!!!」と言ってくる上地にイラッとして言葉も出なかった。
結局告白も無いまま閉店時間になり、帰路につくのだった。