恋活戦記

独身アラサー女子の日々の戦いを記録。合理的に戦う方法と出会った男達を毒舌に紹介します。

隣のカップルから学ぶコミュニケーション術

コロナ禍になってから1人で外食する事が増えた。

隣の席にカップルが座るのは好ましくない。

しかし、これは世のカップルがどんな会話を繰り広げているのか知る良い機会かもしれない。

 

戦場での探り合いのような質問や常套句はもう嫌になるほど繰り返してきたが、付き合ってからどんな会話をするものか完全に忘れてしまった。

直近で付き合ってた彼もその前の彼もコミュ障気味で会話がスムーズに楽しく続かない事が別れに繋がった。カップルで過ごす事に憧れる一方、自然なカップルの会話というものがもう解らないのだ。

 

カップルの会話を聞くと大抵イライラする。

女が無駄にブリッコだったり、男が得意気に上からモノを言っていたり、会話でイチャついてるのが気持ち悪かったり、喋るのが面倒なのか最低限の雑な対応をしていたり、幻滅する事が多い。

 

しかし今回隣に座った美男美女カップルは第三者が聞いていても嫌な気持ちにならない爽やかで気遣いの溢れる素敵なコミュニケーションをしていて憧れた。

 

年齢は20代前半くらいでタレントに居そうなビジュアルだった。

顔はガッツリ見ていないが、雰囲気や声の感じが彼女はめるる、彼氏はりんたろー。を柔らかくした感じ。

 

席に座る時になんと、めるるが奥のソファ席をどうぞとりんたろーに勧めた。荷物が多いとかではない。女子の方から奥の席を譲るなんて新鮮だった。

そこで筆者が今まで戦場で出会ってきた男達だったら言われるがまま奥の席に座っていた事だろう。

しかしりんたろーは男としてちゃんと下座に座った。

めるるが荷物こっちに置こうかと聞いても、りんたろーは大丈夫と言う謙虚さ。

 

先程の店でりんたろーの方が会計を多く出していたらしく、めるるはしっかり精算。

「多く出してもらってたよねー!?いくらだっけ?」

「いや、たいした金額じゃないからいいよ」

「1500円も多いじゃん!」

「いや割り勘と変わらないから!笑」

両者譲らない戦い。

 

めるるが鏡を見ながらマツエクの話を始めた。

「どうせすぐ取れちゃうからそれを見越して今回30本多くしたの!って解らないよね。笑 自分だけが解るやつ!笑」

「解る!解るよ!!」

男が反応に困る女子特有の話にもりんたろーはちゃんと対応。

 

「昨日〇〇家のラーメン食べた」

今度はりんたろーがどうでもいい話。

「いいね!食べたいなぁ♪そういやりんたろーと付き合ってからカップ麺食べなくなった!」

りんたろーがラーメン好きでラーメン屋によく行くからカップ麺を食べなくなったのかなと思って聞いていた。すると、

「体型気にして?」と聞くりんたろー。

「そう!今までは結構カップ麺食べてたんだけど、最近は気をつけなきゃと思って!」とめるる。

なんと!!!こんな彼女、彼氏だったら愛しすぎる。

 

次にめるるが「これずっと欲しいけど悩んでて…」と、買おうかどうしようか永遠に悩み始める。

そんな事言われてもりんたろーが決める訳にもいかないし、普通だったらウザいくらいにずっと悩んでいる。

しかし可愛いのだ。

ブリッコではなくて、生まれつき可愛いのだろうなと思えてしまう喋り方なのだ。

 

そこでついにりんたろーが

「…買ってあげようか?」

「大丈夫です!笑」

「お兄さんが買ってあげましょうか?笑」

「大丈夫です!!笑」

即答なので買ってもらうのが狙いだった訳ではないのだろう。

この繰り返すやり取りもなんかいいなぁと思えた。

 

周りが見えないラブラブなカップルの恥ずかしい会話とは違い、ラジオで流してもいいくらいに爽やかで楽しそうできゅんとする会話のやり取りなのだ。

 

会話が続く理由は、反応に困るようなどうでもいい話をしても相手が思いやりを持って返答してくれる安心感によって、どうでもいい事を何でも報告し合える関係性ができている事なのだと思った。

 

2人ともとにかく相手に対しての気遣いが素晴らしく、感謝の連鎖によって良い関係が生まれている。

ぜひ見習いたいと心から思ったのであった。

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