恋活戦記

独身アラサー女子の日々の戦いを記録。合理的に戦う方法と出会った男達を毒舌に紹介します。

10年前のあの日を振り返る❽ 〜疑惑編〜

 

→つづき

 

【❽以降はサスペンス要素が入ってきますので苦手な方はUターンでお願いします。笑】

 

10/28

新しい方のバイトが夕方に終わって帰宅すると、23時上がりのクオ田に呼び出された。

前日も泊まったばかりだし、早く言ってくれたら帰宅しなかったのにと思いつつ、親の反対を押し切って終電でクオ田の家に向かった。

すると、これからバイト先でミーティングがあるから家で待ってろと言う。

今思えば終電の無くなる時間からミーティングなんてどう考えてもおかしい。

すぐ帰ると言われていたし、歩いて帰れる距離なので安心して待っていたが、夜中になっても帰ってこない。

まだ?と連絡しても返事は無い。

 

結局帰ってきたのは朝の8時。

初めてブチギレた。

何のためにわざわざ夜遅くに筆者を自分の家に呼んだのか意味がわからない。

軟禁目的?

家では何も暇を潰す物もないし、鍵も渡されてないので外に出る事もできない。

結局一睡もできず10時間近く無駄にした。

 

それでも全く悪びれる様子もなく、いつも通り身体を求めてくるので全力で拒んだ。

「じゃあクオ田が他の女とヤッてもいいの〜?」「どーぞ」

「不思子とでも?」「どーぞ」

「ケバ子とでも?」「どーぞ」

何故その2人?チョイスが馬鹿げている。

女として魅力のない2人は現実味がなかった。

ここでリス子とかの名前が挙がったら少し考えたかもしれない。

 

10/30

久しぶりにオープニングスタッフメンツで飲み会があった。最近のバイト先での飲み会は必ずクオ田が中心に居た為、クオ田の参加できない飲み会に参加する事はせいせいするし気分転換になった。

 

しかし最近オープニングスタッフのノッポメガネと連んでいるクオ田は2人に連れられ、途中から参加してきた。

は?何で来るの??

クオ田がどれだけバイト先でトップに上り詰めようと、オープニングスタッフの集まりは踏み入る事ができないコミュニティーだと思っていたのに。

筆者は不機嫌MAXだった。

 

クオ田は面識が無いもう辞めているオープニングスタッフも居る中で場を盛り上げる為に、そこには居ない

不思子の二股話をネタにした。

その話は不思子がクオ田にしか話していないというのに、不思子が居ない場でネタにして笑い者にしている。本当に酷い男だ。

 

筆者とケバ子は歌子の新しいバイト先のオールナイトイベントに招待されていたので、オープニングスタッフ飲み会を途中退席して終電で都内へ向かった。

「じゃクオ田、ココうちらの分払っといて」と冷たく言い放って店を出た。

筆者の態度にクオ田を含む全員がドン引きしていたし、ケバ子も「いいのかな?」とおどおどクオ田の方を振り返っていた。

 

今までデートも飲み会も買い物もクオ田に全てお金は出してもらっていたので普通の感覚が麻痺していた。怒りを変な形でぶつけてしまった。

その後メールで謝り、喧嘩にはならなかった。

 

10/31

不思子から「何であんたにそんな事言われなきゃいけないの?最低だね」とメールがきた。

何の事だかサッパリだ。

話を聞くと不思子の二股話を筆者がみんなにバラしたと思い込んで激怒している。

クオ田にどういう事だか聞いてみると

「なんか解んねぇけど不思子が勘違いして怒ってんだよ!笑 二股してる奴が悪いんだからほっとけ」と言う。

不思子に「私は言ってない!」と言っても

「クオ田が凛々華が言ったって言ってるから!!」と言われる。

どういうこと??

クオ田にその事を聞くと言ってないとの事。

話が食い違っていて訳が解らない。

どれだけ疑惑を否定しても

「私は友達のクオ田を信じるから」と言われ、再び絶交された。

私は友達じゃないんかーい!( ꒪⌓꒪)

付き合いはこっちのがずっと長いのに。

 

もういいや。

不思子の言う事こそ信じられない。

クオ田が筆者に濡れ衣を着せる訳がない。

クオ田の事だけを信じようと思った。

 

しかしこの日の夜、話を聞いてもらいたくても全くクオ田と連絡が取れなかった。

 

11/1

クオ田と映画デートの予定だが、昨夜から朝まで連絡が取れず、嫌な予感がしていると案の定遅刻してきた。

連絡が取れない事も遅刻する事も基本無いタイプだったのでなんか胸騒ぎがする。

怒っても相変わらず悪びれる様子はなく、適当に会話を交わしている。

もちろん夜ご飯も一緒に食べるつもりだったが、予定があると言われ夕方に帰される。

何かが今までと違うと思った。

 

11/2

バイト後クオ田とラーメンを食べに行った。

久しぶり(と言っても5日ぶり)に泊まると言うと「部屋散らかってるかも」なんて事を言われて少し引っ掛かった。

今まで散々家に遊びに行っているがそんな事言われた事がない。

この違和感は無意識下にあるもので、この時は何も怪しんではいなかった。

 

「実は来週から1ヶ月くらい兄貴に家貸す事になったんだよ」

「え!そうなの!?じゃあどこに住むの?」

「凛々華の実家泊まらせてもらおうかな」

「え!無理だよ!!」

「解ってるよ〜友達の家転々とするよ笑」

今考えればそんなおかしな話はない。

 

この日は家に行っても会話する気は無さそうでひたすら寝ているクオ田に不満で怒って喧嘩になった。

最近怒ってばかりだ。それ故にクオ田も適当にあしらうようになって悪循環が生まれている。

 

11/4

いつもバイトの上がり時間がクオ田と被る時は必ず一緒にゴハンや飲みに行っていた。

この日、退勤して女子更衣室でケバ子と話しているとクオ田がノックしてきて筆者の名を呼んだ。

クオ田に呼び出されているとこをケバ子に見せつけられてご満悦だった。

ルンルンで更衣室を出ると

「前職の友達とこれから渋谷に飲みに行くから今日一緒にゴハン行けないや」と言われた。

バイト先以外の人と飲みに行くのは今まで聞いた事がないが、そりゃこれまで30年近く生きてきて他にも友達居るよなぁと思った。

 

ケバ子と更衣室を出て一緒に帰っていると、何やらソワソワしていて様子がおかしく、急に「今日友達の家泊まるから!!」と不自然な場所で道を曲がっていった。

今まで無意識下にあったクオ田とケバ子の懸念が少し顔を出し始めていた。

 

気付くと家の最寄りバス停で降り過ごし、窓の外は知らない景色だった。

急いでバスを降り、今のようにスマホのMAPも何も無い中暗い夜道をひたすら歩いてなんとか帰宅した。こんな事は初めてだ。

ここで初めて、女の勘がビンビン働いて脳が全力で分析しようとしている本能に気付いた。

 

クオ田から「家着いたー?」とメールがきていた。

「なんかケバ子の様子がおかしくて、もしかしてクオ田と会ってるのかなぁなんてモヤモヤ考えてたらバス降り過ごして知らないとこまで行っちゃった!笑」

もう信じられる人はクオ田しか居ない。

思った事は全て伝えていた。

「大丈夫かよ笑 そんな訳ないだろ笑」と返信がきて「だよね笑」と安心した。

 

→つづく

CROSS ME