恋活戦記

独身アラサー女子の日々の戦いを記録。合理的に戦う方法と出会った男達を毒舌に紹介します。

●充電切れの一点張りでやり過ごしたパーティー

→つづき

 

どうにかA君にバレぬよう存在感を消しながらひっそりと1人で隅のテーブルに居ると

「1人で寂しそうだから来てあげた」と向かいの席に若い男が座った。

上から目線な台詞を吐いた割には頼りなさそうな20代半ばの男だ。中身が無い適当な事ばかり言っている。

全く興味はないが今は救世主!!!!

深入りせずどうでもいい話をしてくるのが逆にありがたい。

 

次に1人参加の女性がスタッフに誘導され、明らかに人数が少ないうちのテーブルに加入した。

1人参加仲間嬉しい!!!

しかも美人!!

これで今回のパーティーはボッチではない!!!!!( ŏ3ŏ)و ̑̑

 

しかし奥側の席である筆者の隣に座るのではなく、筆者の対角線である20代男の隣に座った。

もしかして避けられてるのか…?笑

見た目が酷いと全てにおいて自信が持てない←

 

最後にパーティー会場に着いた男性が空いている筆者の隣の席に座り、丁度良く男女2:2で4人席が埋まった。

運良く隣に来た男性は本日1番の上玉!!!!!

年齢はタメで大手メーカー営業のイケメンだ。身長は低そうだがそれでもアリと思える。

しかし脈無しなのはヒシヒシと伝わってくる。

 

20代男がLINE交換を提案してきたのだが

この日スマホの充電が僅かだったのでテーブルに置いてある連絡先カードに書く形で良いか聞くと、隣のイケメンが「じゃあみんなその形でいこっか♪」とノッてきた。

そのくせ一向に書く様子はなく「後で書いて渡すよ」と言ってきた。

そうか。このメンバーで無駄にLINE交換したくない為、カード記入の話にノッて回避しつつ、そのまま書かずに逃れようという魂胆なのか。

 

各テーブルごとにトークをして15分程経つと、司会が席替えを促した。

全員が自由に違うテーブルに移動しろと言うのだが、そういうの1番困るやつ/(^o^)\

男女共に席を立って移動してはまた同じ異性と被る可能性もあるし、女子は基本動いてなさそうなので筆者達も留まる事にした。

立つと酷い格好がバレるので意地でも動きたくないという気持ちもある←

 

自動的に同じテーブルの美人とタッグを組む事ができて一安心。

彼女は28歳でバリキャリ志望。現在は事務職だがいつ切られるか解らない今の時代、もっと世の中に必要とされる役職に就きたくて営業職に転職が決まっているらしい。

ハキハキとした話し方でしっかりとしてそうだが、戦場では少し浮いているかもしれない。(お前が言うな)

可愛らしさや愛嬌、癒しを持ち合わせている女子が求められる為、戦場に居る女はそういう雰囲気をあざとく演じているものだ。

しかし彼女はただ真っ直ぐで上昇志向のハキハキと話す理論派で男に媚びる事はしない。

バリキャリ思考なのでバリ子と名付ける。

 

同じテーブルに居た男2人はあまり性格が合わなそうだが席替え時に共に移動するのかと思いきや、イケメンが「次どこ行く?」と聞くと20代男が「時計回りで良いっしょ」と適当に答え、苦笑したイケメンは会場を見回して1人で可愛い子の居るテーブルへと向かっていった。

時間を無駄にせず、無駄に連絡先交換もせず、合理的に出会いを探していくスタイルが自分を見ているようだ。結局彼から連絡先カードを貰う事はなかった。

 

その後席替えを繰り返し、5組ほど来ただろうか。

酷かった。。

ハゲにチビにデブにOSSANにコミュ障に…

人の事を言える見た目ではないが、完全に動物園だった。

LINEを聞かれた時に「充電切れちゃったんで連絡先カード書いてもらえれば^^」と全員かわせた事は良かった。

バリ子は感情を無にして「どうぞー」QRコードをモンスター達に晒していた。

 

バリ子は今回同じパーティー会社の1:1の婚活パーティーに申し込んだところ電話がかかってきて、このオープンなパーティーに案内されたという。

参加費は無料ではなく500円掛かったそうで、申し込んだサイトによって金額が違うようだ。

元々自分が選んだパーティーではないのにこんなハズレで有料なんて辛すぎる😭

 

そして筆者の見た目が酷かったおかげもあってかイベンターA君がこちらに来る事もなく、無事バレずに終わった。

A君は若い女子達と数人で盛り上がっていて二次会に向かいそうな雰囲気だ。

 

帰り道、バリ子と2人で歩いていると見覚えのない男が話し掛けてきた。

「さっきのパーティー居たよね?話せなかったから話したいと思ってさ!一緒に話しながら帰らない?」

だ、誰??????

こんな奴居たかも解らんが、とりあえず冴えないしキモいし強引だ。

ひたすらバリ子と塩対応して歩き続けたが、勝手に横についてきて1人でずっと話している。

なんとか気を惹こうとバリ子の上着を適当に褒め始めた。

「なんかすごいお洒落ですね!その毛皮がセレブっぽくて銀座って感じ!」

「毛皮?笑 こちらポリエステルとなってますが笑」とバリ子が嘲笑する。

「いや、毛皮って…笑」と筆者も嘲笑し居づらい空気にするがそれでもついてくる。

「ポリエステルか!環境に優しくて良いですね!」と無理に褒めてくるが、なんだこのアホでKYで知能が低い男は。

「いやむしろ環境には良くないけど笑」とバリ子が呆れ笑い。

「だって動物殺してないし!」と低能男。

もう対応する気もない筆者。

「せっかくの出会いだし今度飲みにでも行かない⁉︎LINE交換しよ!!」と無理に連絡先交換に持っていく低能男。

塩対応なバリ子はまた感情を無にして「いいですよ」と交換。スマホを出す素振りもしない筆者にも低能男はスマホを向けてきた。

「あ、私充電切れちゃっててー」と断ると、打つ手がなくスマホを向けたまま数秒固まっていたが、別れの挨拶もせずにそのままバリ子と駅の改札へ入った。

 

「なんか強者揃いでしたね笑」

「最後のが1番キツかったですね笑」

と帰りの電車は愚痴る気も起きず、

疲労と呆れでお互いを労り、

また今度飲みましょうと社交辞令を交わした。

 

戦場で出会った女友達とそう約束して実現した事はほぼ無い。

が、やはりバリ子少し変わり者。

1ヶ月以上後に2人でオンライン飲みをする事になるのであった。

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