1位くんと最悪の再会はあったものの普段のパーティーと比べて参加者数も多く、全体的に悪くなかったので、久しぶりに中間投票で記入欄を全て埋められた。
しかしキラキラ銀座女子が多く居る中でトレーナーBBAが勝てるはずもなく、中間結果は酷かった。
その中で1人だけ、筆者を1位指名してくれた39歳の眼鏡で真面目そうなオジサンが居た。
年齢も気になるし、オジサン感もあるし、声が小さくて会話はほぼ聞き取れなかった。
とはいえ声がデカい人やマスクを外しながら喋ってくる人や距離が近い人の方が生理的に嫌だし、控えめに話してくる人の方がマシだと自分に言い聞かせた。
高身長で収入も高めでタバコも吸わないので条件的には良い!!!
SNSで学生時代の友達の旦那を見ると、優しそうな眼鏡のオジサンタイプが多い。
しかも20代の若い頃に結婚しているのにオジサンを選んでいる彼女達。筆者は30代なのだからオジサンを許容しなくてはいけないのは解っている。
最終投票では3位に彼の番号を書いた。
1位や2位に書いた人からは中間で選ばれていないので3位に選んでも結局彼とカップリングする事になるだろう。
逆に彼の番号を書かなければ今日は誰ともカップリングする事はないだろう。
本当にこの人とカップリングしていいのか⁉︎と何度も悩みに悩んだが、範囲を広げた先に幸せがあるかもしれない。
案の定、3位に書いたオジさんとカップリングした。
パーティーが終わり会場の外で落ち合うと早速
「あ、じゃあLINE交換します?」
と言われたので
「連絡先カードもらったので後で登録しときますね。この後ちょっとお茶しませんか?」
と促した。
LINE交換して別日にわざわざデートするモチベーションが持てないので、当日にお茶をして見極めてから今後を決めるのが賢い。
「てゆうか僕で大丈夫でしたか??」
と聞かれたが
「そんな!もちろんですよ〜笑」と答えるしかない。
この時は世間もすっかりコロナ禍に慣れてしまって緩んでいた時期で、急に東京の感染者数が増加し、第3波なのかとザワつき始めた日であった。
そんな日の夜でも若者達の予定はもう決まっていたのだろう。
パーティー後の21時頃、コリドー街はかつてない賑わいを見せていて人口密度がコロナ前に来た時と比べ物にならない程凄かった。
歩道はもう歩けない程に人で溢れていて、車道を歩くしかなかった。
コリドー街の道沿いはオープンな店が多いのでドア全開ではあるが、店内はどこも満員電車並みにギュウギュウ。
みんな楽しそうに羽目を外しているが、この凄まじい密は気にならないのだろうか。
筆者はドン引きであった。
しかし、パーティーに来ていた男女よりも更にレベルの高い美男美女で溢れていて(マスク効果もあるが)
自分には縁がないがキラキラとした若者達の社交場に見えて羨ましく思えた。
ふと、自分の横を見るとオジサン。
あまりにも落差があった。
現実は悲しい。
お酒を飲みたい若者達で集まるコリドー街にあるスタバは駅前のカフェよりもガラガラだったので、ここで少しお茶する事に。
横並びの席でマスクも外していたので小さい声もちゃんと聞こえて会話する事ができた。
そう、ここで初めてマスクを外した顔を見たのだが、、
鼻の横の大きなホクロが無理だーーーー/(^o^)\
となってしまった。笑
失礼なのは解っているが無理なものは無理なのだ。
1時間ほどお話したが、筆者の好きなタイプや元彼と別れた理由や最近の恋愛状況など自分がアリなのかジャッジする系質問ばかりで気を遣う。
そして何度も「無理だったら言ってくださいね」と言われるのだが、面と向かって無理とか言える訳がない\(^o^)/
帰り道、コリドー街ですれ違う男が皆イケメンだと話していると「僕ももうちょっと顔が濃く生まれれば良かったんですけど…」と言うオジサン。
もはやそんな問題ではない。笑
別れ際まで何度も「良かったらご飯行きましょう!」と言われ、笑顔でなんとなく返事して誤魔化していたが、もちろんLINEを友達登録する事は無かった。
先に交換していなくて良かったと心から思ったのだった。
そして1位くんから「良い人居た?」というLINEが。
1位くんはまさかの完敗だったよう。
そこからの話の流れでまさかの合コンを持ち掛けられて、もう会いたくない気持ちもあるが、新たな出会いの為に話に乗る事にしたのだった。