恋活戦記

独身アラサー女子の日々の戦いを記録。合理的に戦う方法と出会った男達を毒舌に紹介します。

戦場に潜むマルチの罠❶

前回の記事で感じた違和感。

それはその場に居るみんなが異常にある1人を崇めていたり

やたらみんなが独立を望んでいるのだけど何の事業をやるのかは答えられなかったり

 

これらは過去にも経験があって

トラウマになる出来事があったので

とても敏感になっていたのだ。

 

 

あれは20代半ば頃、ガチな戦場にはまだ行く気はなく、友達と一緒に興味本位でスタンディングバーに初めて挑んだ時の事。

 

良い人が居ないか辺りを見回してみたところだが、店内暗くて人がギュウギュウで確認不可。何よりまず自分の居場所が無い。

時間が遅くなるにつれ更に店内の人も増え、テンション高くて面倒な酔っ払いパリピ男達が絡んできた。

それから逃れるように隅に集まった女性陣で自然と団結し、ロクな男が居ないと苦笑しながら愚痴大会!笑

その中でも親しみやすく話しやすい女の子と仲良くなったので連絡先を交換する事に。

華奢でスポーティーなギャルっぽい見た目がテラハの又来綾ちゃんに似ているのでと名付ける。

その夜は仲良くなった女子メンバーで楽しく話しながら帰った。

 

早速綾からランチの誘いがきた。

筆者と一緒に来ていた友達と3人で仲良くなったので私だけランチに誘われた事に違和感を覚えた。友達に聞いてみるとそちらにも個別で誘っているらしい。

何故3人一緒に会うのではなく個別に1人ずつ誘ったのだろうか。

 

何かのセールス勧誘だったりして…?

 

と疑惑はあるがせっかくできた友達なので

警戒しつつ2人きりでランチに行ってみた。

 

するとセールスの話や怪しい部分は一切無く、

終始楽しく話すことができ、

疑った事を申し訳なく思った。

 

この時の筆者はとにかく自然な出会いにこだわっていて、どうせなら自分のやりたい趣味のサークルに入って日々を充実させつつ良い出会いを見つけたいと思っていた。

今一番やりたい事といえばダンスであった。

そんな時にたまたま綾がダンスサークルのような集まりに最近行ってると聞いて、是非連れて行って欲しいと願い出た。

 

ダンスの集まりに参加してみると、綾は友達みんなに筆者を紹介してくれて、とてもウェルカムな雰囲気で楽しめた。

念願の趣味の場もできて友達も増えて、まさかバーに行った事でこんなに世界が広がるとは予想もしていなかった。

週一で行われるダンスの集まりに加えて、そのメンバーで休日遊んだり、常に誘いが絶えず、綾が中心の日々へと一変した。

 

ダンスは無理に勧誘された訳ではなく自ら飛び込んだので何も怪しむ余地は無かった。

 

しかし、後に思えば潜在意識では違和感を持ちまくっていた。

 

・綾は社会人にも関わらず、ダンスのメンバーとばかり毎日会っている。

・常に予定がギッシリで常に誰かと連絡を取っている。

・最初に2人でランチをした日も2時間後にはダンスのメンバーと会う約束があった。

・ダンスの集まりに来ているメンバーは20代ばかりだが指導者以外ダンス未経験者しか居ない。

・ダンスの集まりの主催者はダンスに参加はしていないオジサン。そしてみんなにガンちゃんと呼ばれ親しまれている。

・みんな同じドリンクボトルで同じプロテインを飲んでいる。

 

まぁそんな人も居るよね

みんな仲良しなんだね

筆者が今まで経験してきた文化と違うだけ

と思う事にしていた。

 

とある日、いつものダンスの女子メンバーでお料理会をするからと誘ってもらった。

パスタやケーキをみんなで作って食べるという楽しい企画だ。

場所はダンスメンバーの男の先輩のお家を借りるらしい。家主は外出するらしく、自分が居ない間に家を自由に使わせてくれるなんて、なんて心が広いんだと驚いた。

ハウススタジオのような広くて綺麗なお家で10人弱の女子会だったが快適にみんなで料理と食事をする事ができた。

 

しかし、この日は綾がやたら落ち着きが無かった。

料理中、洗剤やら料理器具やら自分の物でもないのに「コレ凄いんだよ〜!!」と筆者にアピールしてくる。

当時実家暮らしで料理を一切やらなかった筆者は全く興味なく、流して聞いていた。

すると今度は洗面所に連れてかれ、「この体重計、骨年齢とか水分量とか色々測れるんだよ〜!!私あっち戻ってるから乗ってみて!」と言われ乗ってみると、体重がいつもより5kgくらい軽い。痩せた?いやいや…

「どうだった〜?」と聞かれたが、

どうだったと聞かれても。。笑

こんな綾の様子を他の女子達は干渉せず、少し引き気味だ。

 

ケーキを食べてみんなでテーブルで一息ついてると、綾が「〇〇ちゃんは今〇〇のお仕事してるんだけど独立しようと頑張ってて〜、△△ちゃんももうすぐ今のお仕事辞めれそうで〜」と筆者に向けて今日居る女子メンバーの話をし始めた。〇〇ちゃんや△△ちゃんは積極的でもないが綾に促されるように自分の仕事の話をした。筆者はそうなんだ〜と聞いていたが、別に興味は無い。

「羨ましい〜!!私もそうゆう働き方したいの〜!!」と綾のテンションだけがその場で浮いていた。

 

その後、綾は深刻な顔で誰かと電話をし始めて

「今日丁度ガンちゃんの家で独立に関するお話が聞けるらしいの!またとないチャンスだから行きたい!!」と言った。

この日は昼に女子メンバーでお料理会、夜はまた違うダンスのメンバーで飲み会を綾に誘われていた。

飲み会前の夕方の時間に1時間程度あるらしい。

飲み会が無ければ筆者には関係ない話だが、綾と一緒に飲み会に行く予定なので付き添うしかなかった。

「ガンちゃんとも仲良くなっといた方が良いし良い機会だよ!」と言われ、確かにまだ挨拶もできていないしこれからダンスにずっと参加していくならそうだよな…と思い、ついていく事に。

 

筆者は端で見ていようと思っていたのだが、

ガンちゃん家に着くと綾と隣の席に座らされ、他にも何組か2人組で来ている参加者が居た。

 

ガンちゃんとやらはサーフ系の小麦色の肌のチャラそうなオッサンだ。

部屋にはサーフボードが何個か飾られている。

 

「俺は365日のうちほとんどゴルフに行っている」と話し始めた。

ん?大丈夫か?このオッサン\(^o^)/

 

「人生限られた時間の中で大半を働く時間に割いてあっとゆうまに老いていくなんて勿体無くないか?働きすぎて病気になって働けなくなったら医療費はどうやって稼ぐんだ?どうやって家族を守るんだ?どうせなら1回きりの人生好きなように遊んで生きたくないか?」

 

うん、確かにな。

だけども何故だろう。

全く心に響かないのは…😂

 

ではどうやって遊んで稼いでんのかと言うと、

変なものを売るわけじゃない。

普段使っている日用品をア〇ウェイから購入して友達にも勧めたり一緒にまとめ買いをするだけだ。

紹介した友達が買った分は自分にも収入が入り、その友達が紹介した友達が買った分も…と連鎖が無限に続く。つまり自分が稼ぐ為に紹介しまくると、自分以上に自分を紹介してくれた人や更に上の紹介者が得をする仕組み。

 

THE ネズミ講\(^o^)/

またの名をマルチ商法\(^o^)/

このトップにガンちゃんが居るらしくめちゃめちゃ稼いでいるらしい。

 

独立するという綾の友達にどうやって稼ぐのか聞いても濁してくる意味がやっと解った。

 

これはア〇ウェイのセミナーであった。

商品は少し高いが、詐欺ではなく本当に良い製品なんだという証明に洗剤の実演コーナーが急に始まった。

 

すると横に座ってた綾がスッと立ち上がり、実演側に回ったのだ。

 

これほど恐怖の瞬間は無かった。

サスペンス映画のようであった。

 

→つづく

CROSS ME